E231系800番台。2003年5月下旬、中野駅にて撮影。

 103系や115系など、国鉄形車輌の取り替え用に登場したE231系には、6ドア車を連結した通勤タイプから、トイレやボックスシート、グリーン車の付いた近郊形タイプまで、様々な種類があります。
 写真の車輌は地下鉄東西線に乗り入れるために用意された特別なタイプで、地下トンネル内での事故・災害に備えて非常口用の貫通扉がついています。また、狭いトンネル内を走るため、通常のE231系とは異なり、車体が膨らんでいません。
 性能は他のE231系と同じで、時速120kmまで出すことが出来ますが、地下鉄線内は急勾配が多いので、電動車を通常よりも多めに連結してあります。
 他の仲間と区別するために800番台の車号が与えられた同車は、中央本線の険しい山岳地帯で試運転を行い、2003年上旬に営業を開始しました。写真は、登場後間もない頃の写真です。
 この車輌の登場によって、今まで東西線に乗り入れていた103系1000・1200番台と301系は役目を終えて、引退しました。
 E231系800番台は、東京メトロ東西線の全区間と、総武緩行線の西船橋〜津田沼間(平日の朝夕のみ)、中央緩行線の中野〜三鷹間で乗ることが出来ます。車内は、他のE231系通勤形タイプと同様のロングシートで、化粧板は灰色。車内放送は自動放送で英語での案内も行われています。

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