189系


189系あさま色  1998年3月下旬撮影
 


 189系は信越本線の特急『あさま』のために登場した電車です。183系にEF63形電気機関車との協調運転装置を追加した構造になっていて、碓氷峠の急勾配では専用補機のEF63形電気機関車と力を合わせて走ります。
 しかし、長野新幹線の開業と引き換えに、碓氷峠は1997年9月30日を最後に廃止。特急あさまも新幹線になってしまったので、189系は新天地を探すことになりました。そこで見つけたのが、古くなった183系のかわりに、特急あずさ、特急かいじとなって中央本線で働くこと。写真は、ちょっと見えにくいですが、特急あずさとして働き始めたばかりの頃の写真です。塗色変更が間に合わず、まだあさま色のままですが、かえってあずさ運用としての初々しさを感じます。
 現在はあずさ、かいじ運用もなくなり、登場時の特急色に戻されて、ホームライナーや臨時列車として最後のおつとめをしています。また、189系の中には群馬県の横川に保存されたものもあります。

 下の写真は、国鉄色に塗り戻されて、臨時夜行快速『ムーンライトながら91号』で活躍する189系です。特急列車として走ることがなくなったためか、『あさま』色に塗り替えた際に取り外された特急マスコットが復元されていません。

 


2004年12月30日 品川駅にて。
 



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