581系・583系

 



 

583系国鉄色
↑583系臨時寝台特急はくつる。2001年8月、上野駅にて。
 
東北新幹線の八戸延長により、2002年11月30日をもって、寝台特急はくつるは廃止されました。
 



 


団体列車にも使われます。

2004年3月28日 酒田にて。


 

 

 

583系塗色変更車
↑山陽本線の北長瀬駅を通過する、583系臨時列車(2006年3月19日撮影)。
 

JR西日本の583系は、全車がこの塗装に変更されて、急行『きたぐに』と臨時列車に使用されています。


 581系は、1968(昭和42)に登場しました。最初に使われた列車が、山陽本線の寝台特急『月光』だったので、月光形とも呼ばれます。
交直両用ですが、交流区間では50Hzか60Hzの、どちらかしか乗り入れることが出来ませんでした。
 583系は581系を50・60Hz両用に改良した車輌で、581系登場の翌年に登場しました。その後、先に登場していた581系も改良工事をし、583系に編入されました。しかし、付随車とクハネ581形のみは、そのままです。
 
 581系・583系は、昼間は座席、夜は寝台になるという、世界初の寝台・座席両用車として登場しました。
 当時は寝台特急が大人気で、更なる増発が求められていました。しかし、寝台専用車両では夜間しか使用できず、昼間は車両基地でひたすら休ませることになってしまいます。これでは車両基地のスペースが無駄になってしまいますし、車輌の稼働率も落ちてしまいます。そこで、昼夜問わず使用できる車輌の登場となったわけです。

 かくしてその設計意図は成功し、寝台特急としても、昼行特急としても大活躍しました。食堂車とグリーン車を連結した長い編成は、多くの鉄道ファンや旅行者を魅了しました。

 ところが、新幹線や航空網が整備されると、新幹線に平行する在来線の昼行特急や寝台特急はことごとく廃止され、寝台専用車両と共に、583系も働き場を失っていきました。さらに583系は、寝台としても、座席としても中途半端な車内構造が災いし、他線の寝台・昼行特急として使うのも不向きなものとなっていました。
 
 そうして583系は、一部は普通列車用に改造され、ローカル輸送の担い手になっていきました。また、残った車輌も廃車(食堂車は既に全廃)、あるいは臨時列車用に回されることとなりました。
 現在、定期運用を持っている583系は、大阪〜新潟間を結ぶ夜行急行『きたぐに』だけです。また、急行きたぐにを含め、JR西日本の車輌は全て塗色が変更されており、登場時の塗装を持つ車輌はJR東日本にごく少数が残るのみとなっています。




 

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