東海道新幹線の700系(左)と300系(右) 東京駅にて。
 


 300系は、1992年に営業運転を開始した車両です。
 それまでの新幹線車両よりも速い時速270kmまで出せる次世代の車両として、また、開業時から『ひかり』と『こだま』のみで走っていた東海道・山陽新幹線に、最速のひかりよりも速い『のぞみ』という新たな列車を誕生させた車輌として大いに注目を集めました。
 玩具メーカーなどから関連グッズが多数発売され、TVアニメ『勇者特急 マイトガイン』では味方側の巨大ロボとして登場するなど、子供たちからの人気も相当なものでした。
 後輩の700系の登場により、現在はこだま号やひかり号に使用されています。のぞみの定期列車で活躍することはなくなりましたが、かわりにこだまやひかりの速度向上に大いに貢献しています。

 700系は、300系よりもさらにスピードを上げる目的で、1999年から量産が始まった車輌です。カモノハシの顔のような奇抜な前面形状は、鉄道ファンをはじめ多くの人々の注目を集めました。
 最高時速は285kmですが、東海道新幹線は盛り土の区間とカーブが多いため、最高速度まで出せるのは大阪〜博多間の山陽新幹線内に限られてしまいます。
 登場時から現在まで、のぞみやひかりで使用されています。また、山陽新幹線内では、車内設備を良くし、外観の塗装を変えた『ひかりレールスター』も走っています。

 この車輌の登場で、新幹線の開業時から活躍してきた0系と、新幹線で初めて2階建て車輌を連結して注目を浴びた100系新幹線が東海道新幹線から引退しました。


 

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