169系
 

165系に、碓氷峠専用補機EF63形電気機関車と協調運転できる仕組みを装備した車輌です。1967年に登場しました。
協調運転の仕組みを備えたことにより、165系の1.5倍の編成両数、12両編成まで碓氷峠を通過できるようになりました。ビュッフェ車とグリーン車を備えた長大編成を組み、主に信越本線の急行列車で活躍しました。
しかし、国鉄末期に急行電車が次々と廃止されると、169系は165系と同様に、普通列車になって地元の足として活躍したり、臨時・団体輸送に精を出すようになりました。編成も短くされ、グリーン車やビュッフェ車は真っ先に廃車されました。
また、交直両用の急行形電車たちも、急行列車から普通列車へ転用する時に編成を短くしましたが、この時先頭車(クハ)が足りなり、165系や169系をクハ455形に改造して補いました。

1997年9月30日を最後に碓氷峠が廃止されると、信越本線から第三セクターに転換して誕生した『しなの鉄道』に譲渡されました。しかし他の車輌は、新形特急電車の投入で捻出された国鉄形特急電車183・189系に追われて、2003年までに全廃されてしまいました。


 
↑臨時急行アルプス(新宿行き)で、夏休みの思い出を運ぶ169系湘南色。1998年、上諏訪にて。
奧にはスカ色の115系も見える。
 


 
↑塩尻駅で発車を待つ、新長野色の169系快速みすず。急行引退後の169系は、登場時のカラーだった湘南色を脱ぎ捨てて、地方色に塗り替えられることが多かった。

 
上の、169系急行と同じ日に撮影。




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