はじめにお読み下さい

 この用語集は、私が独自に調査したものをごく簡単に紹介したものです。
もう少し分かるようにしたものは、弊サークルが毎年発行している普通列車旅行記『鉄道集』に掲載してありますので、そちらををご覧下さい。


あ行



アーノルドカプラー
ドイツのアーノルド社で開発された、鉄道模型用の連結器。現在、多くのNゲージ車輌がこのカプラーを装備している。




アコモデーション
列車車内の内装に関わる要素をまとめてアコモデーションと言い、アコモ改造車はこの内装を改装した車輌を指す。




アプト式
急勾配を越える手段の一つ。二本の走行用レールの間に歯車状の線路を敷き、機関車のギアをそこに噛み合わせて勾配を上下する仕組み。旧信越本線の碓氷峠を越える区間で使われていたことで有名。
現在日本では、大井川鉄道の井川線いちしろ〜長島ダム間で使われている。




ウエイト
プラスチック製の鉄道模型車輌に搭載されている重りのこと。この重りを積むことで、動力車は牽引力が増し、それ以外の車輌は脱線しにくくなる。なお、元々重い金属製の車輌には、搭載されていないことが多い。




碓氷峠
群馬県と長野県の県境、信越本線横川駅としなの鉄道軽井沢駅間にある峠。
かつて信越本線がこの峠を越えていて、当時は国鉄(JR)最大の急勾配として知られていた。
時代ごとの最新技術を駆使して峠越えに挑んでいたが、1997年9月30日を最後に廃止された。
峠の釜飯やEF63で今でも人気がある。




運転会
皆で鉄道模型を持ち寄り、線路をつなげたりして運転すること。個人の集まりで行われることもあれば、サークルやイベントとして行われることもある。




エアーフィルター
機関車などの車体側面についている鎧戸状のもの。ここから動力装置を冷やす空気を取り入れる。




HOゲージ
約80分の1スケールの鉄道模型のこと。
線路の幅は1067mm軌間を再現した13mmと、1435mm軌間を再現した16mmがあるが、現在大手鉄道模型メーカーから出ている完成品は16mmの線路幅に合わせて作られている。




ATC
Automatic Train Controlの略。前を走る列車との間隔や進路に対応した制限速度に従って、列車を強制的に減速させてしまう装置。




液体変速機
エンジンの回転を、液体を使って無段階に、しかも自動的に変換伝達できる変速機。総括制御に向いていて、日本では多くの気動車やディーゼル機関車に使われている。




駅鉄ちゃん
駅で鉄道写真を撮る鉄道ファンのこと。初心者に多いらしい。




駅撮り
駅で鉄道写真を撮ること。




Nゲージ
150分の1スケールの、国際規格の鉄道模型。線路の幅は9mm。日本では、最も普及している鉄道模型。




MM'ユニット
長編成を組むことを想定した電車は、電動車2両で1つの回路を組み、機器の共通化を図ってメンテナンスの手間や搭載機器の数を減らしているが、この電動車のペアのことをMM'ユニットという。なお、新幹線の場合、電動車4両程度で1つの回路を組むこともある。




MG
電動発電機のこと。冷房装置などを作動させる場合、架線からとった電流は強力すぎるので、その電流で発電機付きのモーター(電動発電機)を回し、適当な電圧に下げる。




LED
発光ダイオードのこと。小型で消費電力が少なく、寿命もやたらと長いので、最近では行き先表示器などに使われている。




エンドレス
小判型に代表される、終わりのないレール配置のこと。




エンブレム
紋章のこと。トワイライトエクスプレスや北斗星、成田エクスプレスなどにつけられている。目的は豪華さ、格好良さを演出するためだと思われる。




大垣夜行
東京〜大垣間を結んでいた東海道本線の夜行普通列車375M・372M列車の俗称。
1996年3月のダイヤ改正で165系から373系に車輛が変わり、それに伴い指定席の夜行快速『ムーンライトながら』として運転されていたが、2009年3月14日のダイヤ改正で運転を終了した。
多客期には臨時列車が走り、こちらは大垣臨、救済臨、等と呼ばれていた。
臨時列車は2003年夏から全席指定の『ムーンライトながら91・92号』になり、定期列車のムーンライトながら が廃止になった現在はこの臨時列車が『ムーンライトながら』として運転されている。




お立ち台
時刻表の表紙や鉄道雑誌の写真などが、幾度となく撮影された名撮影地のこと。




お召し列車
天皇陛下が乗られる列車のこと。




か行




〜形
鉄道車輌1両ごとの形式を言う場合に言う。モハ103形、クハ411形など。




カマ
機関車のこと。




カルテット
4人用個室B寝台のこと。




緩急車
客車や貨車で、車掌弁のある車輌。スハフ、コキフ等、形式表記に『フ』がつく。




貫通型
前面に貫通扉が付いている車両。他の編成と通り抜けができる構造になっている車輌のみを指して言うこともある。




貫通編成
中間に先頭車の入らない編成のこと。




気動車
内燃機関(エンジン)を搭載して自走できるようにした客車や貨車のこと。初期の車輌はガソリンエンジンを搭載していたが、現在はディーゼルエンジンを使う場合がほとんど。




機回し
客車列車や貨物列車が折り返し運転をするために、機関車を編成の逆側に持ってくること。




客車
動力を搭載せずに、機関車の牽引によって走る旅客鉄道車輌のこと。電車や気動車の付随車は、客車とは言わない。




協調運転
異なるギア比や動力方式の車輌がそれぞれの動力装置を作動させて、互いに力を合わせて走ること。EF63形電気機関車と169・189・489系電車が協調運転を行い、碓氷峠を越えていたのは有名。
現在は北海道で731系電車とキハ201系気動車の協調運転が、JR東海では211系と313系の協調運転が行われている。




クイーンエンジン
お召し列車を牽くために、特別に整備された機関車のこと。EF58の61号機は有名。




供奉車(ぐぶしゃ)
お召し列車に連結される、天皇の従者やJR職員の乗る車輌のこと。供奉とは、天皇の行幸に随行する、という意味。




クロスシート
線路に対して直角に座るようにした座席。窓は右手、又は左手になる。
4人が向かい合って座るボックスシート、背もたれを押して座席の向きを変えられる転換クロスシート、背もたれの角度を変えられるリクライニングシートがある。




〜系
鉄道車輌の系列ごとの形を言う場合に使う。例えば、クハ411形、モハ414形、モハ415形、サハ411形は、まとめて415系という。




ゲタ電
旧形電車の通勤形電車のこと。




月光形
世界初の寝台・座席両用電車581系・583系電車のこと。最初に使われた列車が特急『月光』だったから、こう呼ばれている。




現地解体
脱線横転した車輌を、その場で解体してしまうこと。




交流検知アンテナ
交直両用電車の運転室屋上についているアンテナのこと。高電圧の交流区間で架線電圧の有無を検知して、事故を未然に防止するのが目的。




固定編成
客車の場合は他の系列の車輌とは一切編成を組まない編成のことを、電車や気動車の場合は半永久的に切り離さない編成のことを指す。




コンプレッサー
圧縮空気を作る装置。圧縮空気は、ドアの開閉やブレーキに用いられる。




さ行




撮影会
列車を撮影するために開かれるイベント。主に車両基地で行われ、撮影しやすいように車輌が並べてある。




シートピッチ
クロスシートにおける、座席の前後間隔のこと。背もたれの頂上の中心部を基準に計る。




Gマーク
碓氷峠を越えることのできる車輌の、形式番号の前につけられている●印のこと。




軸重
車軸一軸にかかる車輌の重量のこと。これが大きいほど線路と車輪との厚着力が増して牽引力が増えるが、その分線路などへの負担も大きくなる。




死重
機関車の軸重を上げるために搭載する重りのこと。




ジャンパー管
車輌と車輌の間に渡してあるケーブルのこと。制御信号や電気などが通る。




ジョイフルトレイン
団体・臨時列車に使う目的で作られた車輌で組成された列車。全車グリーン車のもの、和室になっているものなど、非常に個性的な面々である。しかも1種類一編成しかない場合も多く、格好の撮影ターゲットとなる。




湘南色
東海道本線の東京口の普通電車に代表される、橙と深緑色に塗り分けられた塗装のこと。




スイッチバック
線路をZ字状に敷いて距離を伸ばし、勾配を緩くしたもの。列車は前進とバックを繰り返しながら走る。急勾配を登る時や、勾配上に駅を作るときに用いられる。




スカート
列車の前面の連結器まわりに取りつけられている、排障器のこと。デザインの一部としてつけられている場合もある。




スカ色
中央東線の普通列車や房総半島の普通電車に代表される、クリーム色と紺色の塗り分けのこと。横須賀色。




ストラクチャー
鉄道模型用の建物のこと。英語では、実際の建物もストラクチャーと言う。




スノープロウ
列車の先頭部、スカートの下に取りつけられている排雪器のこと。豪雪地帯や山岳地帯を走る列車に取りつけられている。




スパイダー
制御電動車のこと。形式表記が『クモ』(例:クモハ165、クモニ143)で始まるから、こう呼ばれる。




総括制御
先頭車両の運転台だけで、編成全ての車輌の出力やブレーキを制御すること。




た行




第三セクター
国や自治体、民間が共同出資して設立される事業体の総称。




ダブルデッカー
二階建て車輌。




吊掛式
主電動機(走行用のモーター)の取りつけ方の一つ。主電動機を、台車枠と車軸(もしくは車軸のみ)で支える方式のもの。原始的で単純な構造になっているが、その分震動と騒音が直に線路や車体、主電動機に伝わり、それらにダメージを与えることになる。
吊掛式の電車を、旧性能電車、又は旧形電車と呼ぶ。吊掛式独特の震動と音が人気を集めているが、日本では急速に数を減らしている。




ディーゼル発電機
客車や気動車が搭載している、ディーゼルエンジンを動力とする発電機。冷房装置などの電源を確保するために取りつけられている。




鉄(てつ)
鉄道や鉄道ファンを、気取って、又は誇りを持って言う時の言い方。




鉄子さん
女性鉄道ファン。




鉄ちゃん
鉄道ファン。




電動車
主電動機を搭載している車輌。




電車
主電動機を搭載して自走できるようにした、客車や貨車のこと。付随車もこれに含まれる。




な行




日本海縦貫線
大阪から青森までの、日本海側を通る主要幹線(東海道本線、湖西線、北陸本線、IRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、信越本線、羽越本線、奥羽本線)の総称。




粘着運転
粘着とは、車輪と路面との間に働く摩擦力のこと。この力を頼りに運転する方法を粘着運転という。車で言うところのグリップ走行。鉄道は粘着力が弱くて滑りやすいので、勾配に弱い。




は行




ハイデッカー
床が、通常の車輌よりも高くしてある車輌のこと。ジョイフルトレインに多い。




パノラミックウインドー
フロントガラスで、曲面ガラスを利用して視界を広げた窓のこと。JRの急行形電車によく使われている。




〜番台
製造番号に100や1000などの大きな数をわざとつけて、同一形式内での製造ロットの違いや仕様変更を表したもの。




秘境駅
鉄道以外の交通手段で行くことが困難で、なおかつ停車する列車の数が少ない駅。飯田線の小和田駅はこの例として有名。




フィーダー
鉄道模型で、電源装置(パワーパック)から線路に電気を供給する部分のこと。また、供給線、供給装置、という意味もある。




VVVF
可変電流可変周波数装置のこと。主電動機の制御法の一つで、電圧と周波数を変化させて主電動機の制御をする。加速時と減速時には、独特の音を出す。




付随車
電車や気動車で、動力装置を積んでいない車輌のこと。トレーラー、とも言う。




フリークエントサービス
列車の運転本数を増やすと共に、運転間隔を揃えて乗客の便を図ること。多くはこの時、列車の連結車両数が減らされてしまう。




振り子式
曲線区間にさしかかったとき、車体を内側に傾けて遠心力を弱め、曲線通過時の乗り心地を向上させてスピードアップを図る方式のこと。




ボディーマウント
床下の機器を雪から守り、または風の抵抗を減らすために、ボディーの裾を延長させて、機器を完全に覆ったもの。新幹線によく見られる。




ま行




マグロ
鉄道車輌による礫死体(れきしたい)。




メス車
女性専用車両。痴漢被害を減らすという建前で導入されたもの。
鉄道会社はこの車輌の導入に消極的であったが、国土交通省と警視庁の指導によって導入されてしまった。
しかし女性は女性専用車以外の車輛にも乗るので痴漢や痴漢の冤罪を減らす効果はなく、事実、女性専用車が導入された後でも痴漢の件数は変わらないか、増えている。
また、男性が利用できる車輌が減ることによって他の車輌の混雑が増し、乗り降りに時間がかかって列車が遅れる原因となっている上に、いつも利用している車輌が女性専用車になることによって、男性客には著しい負担と屈辱感を強いている。
さらに女性専用車の存在によって特権ぶる女たちが現れたため、男女間の対立感情が深まってしまった。
女性専用者の導入目的は。反日カルト教団の政治部門のための票田確保が第一で、痴漢対策というのはそれをごまかすための言い訳であるとも言われている。
最近では、鉄道会社が『女性が安心』といったことをアピールするために導入する例も見られる。
この場合は、痴漢被害者が金儲けのダシに使われているということになる。




萌える
ある特定の物やキャラクターに惚れて夢中になり、心がときめいて幸せになること。




や行




ユーレイ
鉄道模型で、動力を積んで自走できるようにした客車や貨車のこと。
小型の機関車を模型化した際、動力を機関車に積めないことがある。そんな時にはユーレイに推させて、ちゃんと機関車が牽いて走っているように見せる。




雪切り室
冷却風から雪を完全に取り除くために作られた、専用のスペースのこと。




抑速ブレーキ
勾配を一定の速度で降りられるようにしたブレーキ。




横軽対策車
碓氷峠を走れるようにした車両。車体番号の前にGマークをつけて、一般の車両との区別を容易にしてある。
碓氷峠は非常に勾配が急なため、台車枠と連結器を補強し、空気バネの空気を任意に抜けるようにしなければならない。さらに専用補機のEF63と連結できる装置も必要となる。




ら行




ルーバー
吸気口や換気口に取りつけられている、羽根板のこと。




ループ線
急勾配を越える方法の一つ。線路を環状に敷いて距離を伸ばし、勾配を緩くする。肥薩線の矢岳越えはこの例として有名。




レイアウト
鉄道模型の線路配置のこと。床にただ敷いただけのものを『フロアレイアウト』、板に固定してジオラマにしたものを『固定式レイアウト』という。




わ行




ワープ
青春18きっぷを使って旅行している人が、あえて青春18きっぷの使えない乗り物を使って近道をすること。














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